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執筆者の写真kumada rie

ACOA大阪4回目開催しました

ACOA大阪の勉強会は最終回となりました。これで勉強会は一旦終了となり、今後は自助グループ活動、読書会などを行っていきます。今後も第3土曜日10時半~12時に池田駅近くで活動しています。ご興味ある方は、ぜひお問い合わせください。


4回目は「トラウマ、PTG」についてでした。

私の中で大きな学びになったのは、トラウマを持っている人が抱きやすい感情の一つとして「コントロールへのこだわり」があることでした。文字だけ見ると、ちょっと分かりづらいかもですね。

トラウマを受ける状況というのは、被害者は圧倒的な無力感の中にいます。暴力など自分の命が危機的な状況にある中では、自分の無力を感じずにはいられません。無力というのは、自分ではどうすることもできない、自分には力がない、価値がない、と強く強く感じてしまいます。子どもが親に暴力を振るわれている状況は、子どもは自分で対処のしようがありません。ただただ自分の無力や無価値を感じます。だから、無力を感じる状態=自分でコントロールできない状態、に対して強い恐怖を抱くようになります。今後生きていく時に、目の前の状況に対してどうしたらいいのかわからないとパニックを起こしやすくなったり、強い恐怖を感じるようになります。

受験、就活、スポーツの試合など人生の大きなイベントもそうかもしれないし、周囲の人間関係がゴタゴタした時にもそう感じるかもしれません。要は、自分でコントロールできないものが非常に怖いのです。私の場合は育児がその最たるものでした。生まれて初めて赤ちゃんを育てることになり、たった一人で新生児を抱え、何が何だかわかりませんでした。今どうすればいいのか分からず、何が正解なのか分からず、赤ちゃんと二人の時間は恐怖でしかありませんでした。産後うつになったのも、トラウマが原因の一つでしょう。赤ちゃんの泣き声は、私に向かって「お前は何もできない役立たずの人間だ」とさいなんでいるように聞こえていました。本当に苦しかったです。

だからコントロールしたいと、強く思うのですね。その根底には、安心したいという気持ちがあります。赤ちゃんに、自分が安心できるような振る舞いをしてほしいんです。そうでないとトラウマを刺激され、恐怖に陥るから。

自分で対処できなさそうな壁にぶち当たった時に、「なんとかなる」「できるだけやってみよう」とポジティブに捉えられず、「どうせダメだ」「できるわけがない」となってしまうのは、子どもの頃から自分の無力を感じ続けたから、とも言えるのでしょう。ワンピースのルフィみたいな言動はできないんですよね(笑)。

そういうコントロールへのこだわりが自分の中にある、ということがとてもよく分かりました。つまり、私は加害者になる可能性も十分にあるわけです。実際に子どもを叩きそうになったことは何度もあるし、虐待の橋を渡りそうになったことは数え切れません。私はいつでも加害者側になり得る。そう思いながら育児してきたなあと、振り返っていました。


私の父親は、誰に見せても恥ずかしくない立派な子供に育てようと思って私を厳しく躾けたはずなのに、実際は困難に立ち向かうと途端に無力感にさいなまれる人間になりました。それでなおさら、父は私を「どうしてお前はできないんだ」とずっと責め立て続けたのでしょうね。負の無限ループです(苦笑)。


自分の過去とこうして向き合いながら進むのはなかなか大変ですが、一緒に仲間がいてくれるので、なんとかひーひー言いながら舟をこいでいける感じです。


今回で勉強会は一旦終了となりましたが、今後は読書会という形になると思います。依存症などトラウマケア専門家のクラウディアブラックの「子どもを生きればおとなになる」を参加者同士で一緒に読んでいきたいと思います。

ワークのある本を一人で読むのは大変ですが、一緒にやるとできますよね。


毎月第三土曜日の10時半から阪急池田駅付近で開いてますので、どうぞお問い合わせください。











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