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執筆者の写真kumada rie

なぜ完璧主義をやめられないのか(前編)

昨日はACOA大阪の読書会でした。

読書会で使っている「子どもを生きればおとなになれる」(クラウディアブラック著)の中に、深く傷付いた子どもの中には「完全主義」になる子どもがいることが書かれています(私は普段「完璧主義」ということが多く、書籍中も同じ意味なので、ここからは完璧主義と書きます)。


私も相当な完璧主義です(自分なりの「完璧」であって他の人とは見方が違うことは自覚しています)。


私の場合は、テストで98点をとっても「2点は何を間違えたんだ、お前はバカか」と父に怒られ、家の手伝いも自分なりに完璧にしたとしても「これができてないだろ、なぜそれに気付けない」と怒られました。


何をやっても、怒られました。自分なりに一生懸命、頑張って考えて工夫を凝らしても、最後は怒られるんです。怒られ、馬鹿にされる。だから「次こそは怒られないようにしよう」と思って、子どもの頃の私はさらなる完璧を求めて考え、行動しました。でも結局怒られ、馬鹿にされることの繰り返しでした。


それが私の完璧主義が生まれた理由です。私なりの、幼少時代の怒られないためのサバイバルの方法が完璧主義だったんです。ただ、その完璧主義は「最後は怒られるから」といネガティブな経験に根付いていて、「私はダメだから完璧主義にしないといけない」という自己否定を元にしたサバイバル法です。だから、大人になってから色々な場面で完璧主義は顔を出してきますが、「最後は怒られる」という現実を招いてしまい、自己否定を強めます。

例えば、頑張って仕事で成果を出したとしても「ほら、頑張ったらやれるのにお前は今までサボっていたんだな、この馬鹿が。もっともっと頑張れるだろ、できないなら馬鹿だ」と私は私に鞭を振るい、睡眠や食事を削ってでも働けと追い立ててきます。自分で自分を責める嵐のようなスパイラルです。


「頑張ったからもう十分だね、よかったね。私はよくやったよ」とは永遠にならないのが、虐待サバイバーの完璧主義です。


もう一つ、完璧主義になる理由があるので後編に書きます。



















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