

トラウマケアは特別な人のもの?―日常に取り入れる“感情のセルフケア”という考え方
トラウマは、誰にでもある小さな傷 トラウマケアという言葉を聞くと、「それは特別な人のためのもの」「深刻な体験をした人だけが受けるもの」と感じる方が多いかもしれません。でも、私はそうではないと思っています。 自助グループを運営し、トラウマケア講座を続けていく中で学んだのは、 トラウマは誰にでもある ということです。それは大きな事件や虐待といったものだけではなく、日常の中で受けた小さな否定や孤独、無視された経験、言えなかった気持ち――そうした“ささやかな傷つき”も、心の奥に小さなトゲのように残ります。 けれど、多くの人は「自分はそんな大げさなほどじゃない」と思い、ケアすることを後回しにしてしまいます。そうやって放置された小さな痛みが、いつの間にか人間関係のこじれや、自分を責めたり、他人にきつくあたってしまうような形で表に出てくることがあります。 キャパシターとの出会い 私が出会った「 キャパシター 」という手法は、そうした 日常の小さな傷つきに、自分で働きかける方法 です。呼吸や軽い動き、指圧などを通して、体をゆるめ、感情を落ち着かせていく。まるで自
kumada rie
10月26日


「行動の否定」と「人格の否定」を分ける方法-自分を責めるのをやめたいあなたへ
今回は、「行動の否定」と「人格の否定」を分けることの大切さについて、考えていきたいと思います。 つらい経験をされた方の中には、「自分が悪いんだ」「私がダメな人間だからだ」と、ご自身を責めてしまっている方が少なくないと感じます。私もそうです。...
kumada rie
6月8日


あなたを苦しめる3つの有害な人間関係パターン~依存症の専門家松本俊彦先生の書籍から
日頃から暴力の問題について話すことが多いため、支配的な関係性に焦点を当てることが多いですが、実はそれ以外にも「モヤモヤする関係性」があると考えていました。 「中高生からのライフ&セックス サバイバルガイド (こころの科学増刊) ムック」松本 俊彦,岩室 紳也 ,古川...
kumada rie
5月6日


あなたの中の"小さな傷"が実はトラウマかもしれない—スモールtトラウマの理解と癒し方
トラウマは、「感情や理性では対応し切れないほど圧倒的な、身体的または感情的痛みを伴う経験に対応して起こる心身の反応」と言われています。その反応は個人差がありますが、代表的なものとして、再体験(フラッシュバックや悪夢など)、回避(トラウマを思い出させる状況や場所を避ける)、気...
kumada rie
3月25日