

からだとこころを整える時間 ― キャパシター大阪ワークショップ開催報告
11月5日(水)夜、箕面市内でキャパシターのワークショップを開催しました。 当日は、約40名の方がご参加くださり、あたたかな空気の中で「こころとからだを整える時間」を分かち合いました。 心と体のつながりを感じるひととき ワークでは、呼吸や指を握る瞑想、体を動かしていくことを行いました。体の感覚を感じることを大切にしたセルフケアを体験しました。日常の緊張やストレスを少しずつほどきながら、自分のペースで体と向き合っていくことの大切さを、参加者の皆さんと一緒に感じる時間となりました。 キャパシター・インターナショナル創設者のパトリシア・マティス・ケイン博士(中央) 🌎キャパシターについて キャパシターは、国や文化を超えて広がる セルフケアとコミュニティケアの実践プログラム です。公式サイトでは、世界各地の活動や緊急時に役立つツールも公開されています。 公式HP: https://capacitar.org/ 緊急時に対応できるセルフケアツール集(日本語) https://capacitar.org/wp-content/uploads/2020/06
kumada rie
21 時間前


“たいしたことない”気持ちこそ手当てを ― 日常にできる感情のケア
日本の精神保健は、「つらくなったら病院へ」という治療中心の仕組みになっています。診断がつくほどつらくなったときに、医療や心理支援につながる。これはとても大切な支援で、救われる人がたくさんいます。 ただ、この仕組みだと「治療」か「我慢」かの二択になりがちで、そのあいだの日常のケアが、まだ文化として根づいていません。 つまり「病院に行くほどではない」と思っている人たちが、実は大きな苦しさの“手前”で踏ん張っていることが多いのです。 この「中間領域」はとても人数が多いのに、支援も、手段も、文化もほとんどありません。なぜなら私たちは、生きてきた中で 感情の手当てを習う機会がなかった からです。 ■ 身体は予防が当たり前。心は…? 身体の健康には、予防がしっかり根づいています。虫歯予防の歯磨き、感染予防の手洗い、生活習慣病予防の運動や食事…。 けれど心の健康には「予防」という言葉すら、ほとんどありません。 つらくなったら病院へ 耐えられるならがんばる 我慢できるうちは放置 そんな図式が普通になっています。 でも、感情も放置すれば「虫歯」のようにこじれる。小
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11月2日


トラウマケアは特別な人のもの?―日常に取り入れる“感情のセルフケア”という考え方
トラウマは、誰にでもある小さな傷 トラウマケアという言葉を聞くと、「それは特別な人のためのもの」「深刻な体験をした人だけが受けるもの」と感じる方が多いかもしれません。でも、私はそうではないと思っています。 自助グループを運営し、トラウマケア講座を続けていく中で学んだのは、 トラウマは誰にでもある ということです。それは大きな事件や虐待といったものだけではなく、日常の中で受けた小さな否定や孤独、無視された経験、言えなかった気持ち――そうした“ささやかな傷つき”も、心の奥に小さなトゲのように残ります。 けれど、多くの人は「自分はそんな大げさなほどじゃない」と思い、ケアすることを後回しにしてしまいます。そうやって放置された小さな痛みが、いつの間にか人間関係のこじれや、自分を責めたり、他人にきつくあたってしまうような形で表に出てくることがあります。 キャパシターとの出会い 私が出会った「 キャパシター 」という手法は、そうした 日常の小さな傷つきに、自分で働きかける方法 です。呼吸や軽い動き、指圧などを通して、体をゆるめ、感情を落ち着かせていく。まるで自
kumada rie
10月26日


感情をセルフケアできる新しい方法ーキャパシターボディワーク研修レポート
この連休は、感情のケアをボディワークで行う「キャパシター」プログラムの研修に参加してきました。 体にアプローチするトラウマケア 日本ではまだあまり知られていませんが、体にアプローチすることで、自分自身の付き合いづらい感情(怒り、悲しみ、不安、パニック、自己否定感など)やトラ...
kumada rie
9月16日


感謝の罠:日本社会で見落とされがちな感情ケアの大切さ
※この記事はトラウマケアについて学んできた私個人の経験と考察に基づくものであり、専門的な医学的・心理的アドバイスではありません。深刻な悩みがある場合は、専門家に相談することをお勧めします。 本やネットで「今の状況に感謝しましょう」「『ありがとう』と言いましょう」というメッセ...
kumada rie
3月14日


「許す」とは?トラウマケアにおける回復の一歩
10/19はACOA大阪でした!ご参加くださった皆様、いつも本当にありがとうございます。毎回、自助させていただいているなあと、私たちの中にある回復に向かうしなやかな力強さを感じます。 読書会では『子どもを生きればおとなになれる』(クラウディア・ブラック著、発行アスク・ヒュー...
kumada rie
2024年10月22日


トラウマケアとは?具体的な方法とステップ
ACOA大阪こころのケア講座最終回は「トラウマケア」でした。トラウマケアとは何をするのか、漠然としていることも多いと思います。カウンセリングで過去のつらい記憶を話すことは知っていても、それがどういう意味を持ち、この生きづらさの改善にどう役立つのか、わからないという方もいらっ...
kumada rie
2024年9月20日