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“たいしたことない”気持ちこそ手当てを ― 日常にできる感情のケア

  • 執筆者の写真: kumada rie
    kumada rie
  • 11月2日
  • 読了時間: 2分

日本の精神保健は、「つらくなったら病院へ」という治療中心の仕組みになっています。診断がつくほどつらくなったときに、医療や心理支援につながる。これはとても大切な支援で、救われる人がたくさんいます。


ただ、この仕組みだと「治療」か「我慢」かの二択になりがちで、そのあいだの日常のケアが、まだ文化として根づいていません。


つまり「病院に行くほどではない」と思っている人たちが、実は大きな苦しさの“手前”で踏ん張っていることが多いのです。


この「中間領域」はとても人数が多いのに、支援も、手段も、文化もほとんどありません。なぜなら私たちは、生きてきた中で感情の手当てを習う機会がなかったからです。


■ 身体は予防が当たり前。心は…?

身体の健康には、予防がしっかり根づいています。虫歯予防の歯磨き、感染予防の手洗い、生活習慣病予防の運動や食事…。

けれど心の健康には「予防」という言葉すら、ほとんどありません。

  • つらくなったら病院へ

  • 耐えられるならがんばる

  • 我慢できるうちは放置

そんな図式が普通になっています。

でも、感情も放置すれば「虫歯」のようにこじれる。小さなひっかかりを、「たいしたことない」と見過ごすほど、あとから大きな痛みにつながります。


泣く女性

■ 医療でも自己啓発でもない領域

もちろん、治療が必要な人には専門医療があります。しかしその手前で

  • マインドフルネス

  • 自己啓発

  • スピリチュアルなどが支えになっていることもありますが、それでもすべての人に届いているとは言い難いのが現状です。

私は、そこでもない、ここでもない“医療と日常のあいだ”に関心を持っています。

なぜなら、そこにいちばん多くの人がいるからです。


■ 日常に「こころの歯磨き」を

心のケアは、治療ではなく、習慣にもなれます。歯を磨くように、感情も磨ける。それが、キャパシターによるちょっとした心の手当てです。

特別な場所はいりません。誰でも、今日から始められる。

私は、こうした日常の感情ケア文化を広げていきたいと思っています。つらくなる前に手当てできる社会を。心にも予防の習慣が息づく社会を。


11/5(水)のキャパシターイベント、残席がまだ少しあります。お申込みはこちらから。

チラシ
チラシ裏

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